
大学時代の友人だったAの話。
とにかく人を褒めたりおだてたりするのが上手くて、明るい男だった。
友人も多かったし、バイト先では可愛がられ、
教授には気に入られ、ゼミでもサークルでも人気だった。
夏休みに一度Aがうちの実家の方に旅行に来たことがあって、
実家に俺もいたので招待した。
話が上手いので両親や弟にも大人気だった。
Aが帰った後、母が
「あの子楽しい子ね。でも多分ちょっと怖い子ね、可哀想な子なのかな」
と言った。
それはなんだか意外だった。
社会人になってもAは友達に囲まれ、仕事も順調そうだった。
ある日用があってAに電話すると、
「風邪こじらして病院行ったら、なんか入院することになったよw」
と言われた。
やんわり断られたが、なんか心配で見舞いに行った。
病院で担当だという医者に呼ばれて行ったら、
「家族に連絡がつかなくて困ってる。