帰ってくる物音が一切しなかったのに、と思いながら
「いつ帰ってきたの?」と話しかけても嫁の返事はなかった。
「みかんどこ~?」と聞いても黙ったまま。
(いま考えると凄絶に阿呆だ)
俺は嫁の機嫌が悪いんだ、と判断。そのまま寝室に戻った。
そのあと、1時間後くらいに嫁携帯から俺の携帯に着信。
かけてきたのは病院の人で、
この携帯の持ち主が事故にあって意識不明です、と。
何いってんのか分かんなかったね。
嫁が携帯を落として、
拾った人が事故にあったのかと思った。
嫁はうちにいるんだから。
だけど家じゅうさがしても嫁いないし、
病院の人のいう服装や特徴が嫁と一致してたんで、
とりあえず、なんかの間違いだろうけど、
万が一を考えて、病院に行った。
行ってみたらば、嫁が死んでた。
俺が家で嫁を最後に見た(と思ってた)時、
嫁はもう事故にあってて、
俺はその時の救急車の音を聞いてたんだ。
で、その後警察が来たり嫁の身元確認をしたり
俺が熱ぶりかえして倒れたりで1日入院。
駆け付けた嫁の両親と、一旦家に戻った。
そしたら、家を出る時にはなかったはずの雑炊が、
鍋の中で冷めていた。
卵とネギとショウガがこれでもかーと入った嫁の味の雑炊。
俺がショウガ苦手なのに、風邪ひくと必ず食わされた雑炊。
前日に家を出るときは絶対になかったはずなのに。
ここまで、
俺が缶詰みかんが食えなくなって、ショウガが好きになった話。
●コメント
やべ…泣きそう。
●コメント
辛かったね
奥さんも無念であっただろうけど
必ず貴方を天国から見守ってるでしょう
鍋の話は心暖まりました
台所に奥さんがいたときは、
奥さんも亡くなったことを理解できなかったのかもしれないね
●コメント
俺も同じように嫁を亡くしたんだが、
俺の場合、嫁は夢にも全く出てきてくれんなorz
●コメント
何か、こう言うのも変だけど…幸せを祈るよ
●コメント
うん、君に幸あれ。