新婦は、当時私が勤めていた会社の同期だったが、
入社以来本社に勤務していたエリート。
私はといえば、地方の拠点だけを転々と勤務。
身分も任地も全く違うので、新人研修以来交流らしい交流は無かった。
その新婦から
「披露宴で急に空席が出来たから出席してほしい」
と電話があったのは、式の10日前だった。
何でも新婦が懇意にしている芸術家グループが
急なスケジュール変更で出席できなくなり、
テーブル一つがまるまる空いて様にならないとのこと。
当時の私の任地は、新幹線の最寄り駅まで高速バスで3時間近くかかる、
僻地とも言うべき田舎だが、それなりに仕事はちゃんとある。
当日はその仕事が山場を迎える忙しい時期だったので、
日程が急なこと、仕事で外せないことを伝えてその場でお断りした。
するとすぐに、新婦の上司で仲人でもある社の幹部から電話が。
