その男の子は恥ずかしそうにしてたけど、
「先生のお弁当美味いね」といつも完食。
先生はとても嬉しそうだった。
先生の奥さんも、たまに大量におかずを持たせていたらしいが、
ぐれた男の子のことを気にしていたようだった。
男の子の親はお母さんだけで、その母親もたまにしか家に帰らずに
男のところに入り浸っていて、帰ると息子に5千円か1万円くらいを
渡してまたいなくなる、という家庭環境(近所では有名だった)で、
手作りのおかずは身近なものではなかったんだと思う。
「先生、奥さんのご飯美味いじゃん。いつも食えていいね。」
と言ってたその男の子、卒業式で先生と一緒に大泣きしていた。