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鬼嫁の種

【スカッとする話】中学生の頃、お調子者で威厳のない父が大嫌いで軽蔑していた。ある日夏期講習の帰りの電車の中でチーマーっぽい男が女のひとを殴って怒鳴り散らしていた。皆見て見ぬふりをしている中、父の声が聞こえた。

更新日:

中学生の頃、父が大嫌いだった。
おしゃべりでお調子者で背が低く威厳のない父を軽蔑していた。
まぁ、これぐらいの年頃の娘にはよくあることなんだけどさ…
母が若くて綺麗(父と母は20歳差)な分、余計に父が疎ましかった。

中3の夏休み、夏期講習のあと、
友人とマックで喋っていて帰りが少し遅くなった(22時ぐらい)。
電車の中は席は全て埋まっており、酔っぱらいが多くてイヤな感じ。
あと4駅ぐらいで地元の駅に着く頃、ドアの付近で女の人の叫び声があがった。
「や、やめてください!」
「なんだぁ? 俺が痴漢だってのか!」
バシン!
「え?」と思って見ると、背が高く、ガッシリしたチーマーっぽい男が女の人を殴っていた。
「や、やめろよ」と他の男性の声がしたが、それもドンとかバンという音がして消えた。
「ふざけんな、てめぇら! おら、文句があんなら来いやぁ!」
と、チーマー風の男は怒鳴り、
殴られた女の人はその場にうずくまって泣いている。
(うわーヤダなぁ、関わりたくないなぁ、誰か止めてくれないかなぁ)
と、私はうつむいて気配を殺していた。
他の乗客も私と同様に関わりたくないオーラを出しながら見て見ぬふり。

「おいおいおーい、ダメだよー女の人殴っちゃ~」
…父の声だった。父が同じ車両に乗っていたのだった。

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-sukabana

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