「はぁ~い…」と、私はちょっと演技かかった嫌な顔で台所へ。
チラッと見たら、嬉しそうにニタニタと笑って揉み手をしているウトが。
夫は、そわそわとあっちを見たりこっちを見たり、はじめての展開でどうしていいか判らないらしい。
で、台所ではニタッと笑ったトメが「はい、これ」と、私の手にうどんの麺を伸ばす棒をつかませた。
トメは、フライパン(大)をつかんでいた。
「そんなに見せたいんだったら嫁姑戦争しよっか?所で、ウトの大事なものわかってるよね?」と、
ウトの大好きなウィスキーのコレクションが入った、専用の鍵つきの棚をチラッと見る。
「あれだけは嫁姑戦争のドサクサで壊したくないね、あの人きっと死んじゃうよね。ああ、あれだけは…守らなきゃねぇ。」と、
フライパンを手に、棚へと向かっていったので、私も察して棒を手に棚へ。
そして、トメはすーっと息を吸うと大きな声で、
「嫁子ぉぉっ!!!アンタって子はぁあ!口答えして!」と、棚のドアへフライパンをスイング!
棚はバイーンって音を響かせただけで、びくともしなかった。
その時点で「なんだなんだ?」と台所へ入ってきて呆然とする男二人。
ウトが「あああっ!」と大きい声で叫んでいた。
私も、負けじと「おかあさまこそ!ふざけないでよーっ!」と叫んで、
棚の鍵へ棒をヒット!だけど惜しくもキーンって音をたてて開かず。
それから、ぎゃーぎゃー女二人でわめきながら棚をガシガシと叩きまくる。
何回か叩いたら、私の手が滑っちゃって鍵に当ててたつもりが、棚のドアのガラス部分にクリーンヒット!
そのまま、ドアが壊れちゃって中身が取れる状態に。
ウトは、ギャーギャー叫びながら私たちを止めようとするけど、
空気を読んだ夫が「ほら、念願の嫁姑戦争だから観戦しなよ」と、ニタニタと笑いながら、ウトを羽交い絞め。
トメが中のウィスキーを引きずり出し、まずは一本あけて、流しへ流す。
「嫁子の罪は下水へと流しましょうねぇ~」なんて訳の判らないことをいいながら。
私も調子に乗っちゃって、ガッと2本つかんで、「じゃあ私はその倍おかあさまの罪を流します!」と、ドボドボドボ。
ほぼ、全部のウィスキーは次々と下水へと流されてしまいました。
部屋はすごい酒臭くなりましたが、
トメが「おかげでスッキリしたねー明日からまた何も遺恨もなく嫁子と一緒にいられるねー」と、
叫んだのでまあ良しとしますか。
でもウィスキー…値段あんまりわからないけど、多分高いのあったと思う。
なんか、10万とかその辺したのが2本あるってウトが自慢してたの聞いたことあったから。
でもそれと引き換えに念願の嫁姑戦争が見られたからきっと満足だろう。
だって、「もうこりた!もうおなか一杯だからー!」って悲鳴のような歓声を上げてたし。
そういえば、たまに棚を叩きながらトメが叫んでた「チェストー!」って叫び声、久々に聞いたなあ。
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チェストー! GJ!!
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おかあさまは薩摩示現流の使い手ですかw
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チェストー!テラワロスwwww
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わろた
「チェストー!」は反則www お茶ふいたww
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GJ!トメさんもGJ!
念願の嫁姑戦争をアリーナ席で観れたんだから10万、20万は安いよねww