年の離れた姉が色々とぶっ飛んだ人だった
昔俺が13ぐらいの時に父親が連帯保証人で
700ほど借金を背負わされたことがあった
母親は父親が保証人になってたことすら知らず、
もう泣いて喚いて発狂して手のつけようがない
当事者であるバカ父親は腰抜かして呆然とへたりこんでるし、
いつも仲良い両親の修羅場と借金取りの異様な空気にのまれ俺も泣きそうだった
そこにフラッと姉が現れて、青ざめる両親を見て「700かぁ~」とボソッと呟いた
情けないことに俺は今後のことが不安で半泣きで
「ねーちゃん…(´;ω;`)」と姉にすがった
姉はニッコリ笑って
「(俺)は明日サッカーの試合でしょ?もう寝る時間だから部屋に行きな」
と俺の頭を撫でながら部屋に連れてってくれた
そこからうろ覚えなんだが、たぶん俺は姉に強制的に布団に押し込まれ
そのまま眠ってしまったと思う
そして朝起きると昨日の借金取りが嘘のように家はいつも通りで、
両親はいつもの仲睦まじい夫婦に戻っていた
あれは夢だったのかと何度も頭を抱えたが、姉が消えていたことから
やはりあれは現実だったんだと実感した
その日からどこ探しても姉の姿がなくて、何度も姉の部屋に入ったけど
家具も私物も何も減ってなかった
両親もいつも通り、家もいつも通り、何もかもいつも通りなのに姉だけが消えた
怖くなって両親に問い詰めたが煙に巻かれ何も教えてもらえなかった
そしたら一月ほどして、俺が学校から帰ると珍しく母親が先に帰宅してた
そんで受話器握り締めて「ごめん…ごめんなぁ…」て泣きじゃくって、
俺は咄嗟に電話の相手が姉だと思って靴も脱がずに母親から受話器を引ったくった
