家に電話しても誰も出ず、
親族の連絡先も分からなかったので、
部長が直接課長のマンションを訪ね、
管理人さんにお願いしてドアを開けていただきました。
課長は玄関で倒れていて、既に冷たくなっていました。
急性心不全だったそうです。
部長が管理人さんに課長の家族がいつ戻ってくるか聞くと、
「○○さんには家族はいないですよ」という返事。
あわてて人事部の資料をほじくり返すと、確かに課長には家族がいません。
課長は10年前に中途入社した人なので、
それ以前に家族に逃げられていて、
写真を見て幸せだった時代を懐かしんでいたんだと思い、少し悲しくなりました。
結局、課長の葬儀にも家族も親族も顔を出さず、
血縁の人たちの冷たさにもっと悲しくなりました。
後日墓参りに行くと、立派なお墓が立っていました。
死んでやっと家族と和解できて、
立派なお墓を立ててもらえたのかと安心して墓石を見てみると、愕然としました。
お墓は古びていて、
課長と同じ名字の名前が墓誌にいくつも彫ってありました。
課長以外は全員十数年前の同じ日に亡くなっていました。
家族を一度に亡くしてからの十数年の歳月を、
彼はどんな気持ちで過ごしていたんでしょうか?
二度と会えない家族の写真をどんな思いで毎日眺めていたんでしょうか?
人を遠ざけ、
自分のことを決して語らなかった課長の姿を思い出し、涙が止まりませんでした。
●コメント
あんまり言いたくないけど、
>それ以前に家族に逃げられていて、
>写真を見て幸せだった時代を懐かしんでいたんだと思い
どうしてそういう発想になるのか不思議だ。
●コメント
以前は家族がいたはずのに今はいない→じゃあ離婚して独りになったんだ
普通ならまず最初にそう思うでしょう。
全員すでに亡くなっている、という発想はなかなか浮かばないよ。
写真に写っていた家族が課長よりみんな年上だったと言うならまだしも。
特に>>私さんはお子さんの写真を見ているわけだからね、
この子がまさかお父さんより先に天国へ旅立っているとは思わないでしょう。
悲しいな……
●コメント
どれほど激しいケンカ別れをしようとも、死別に比べリャ笑ってられる
●コメント
しかし、渦中にあるとき、人間はなかなかそれに気づかない。
幸せと同じだよ。あとになってから「あのときは……」って思うんだ。
●コメント
幸にも不幸にも人間の適応力ってすごいということですね。
それゆえに幸せなうちはそれが当たり前だと思えてくる。
嗚咽 その7
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