当時お互い二十代、娘が二歳の時の話。
俺は給料良かったんで嫁は専業だった。
ある日比較的近距離の義母から、
「子供の一番可愛い時なんだから、もう少し仕事セーブさせてあげられないの?子供が可哀想だよ」と、
内々に俺に相談があった。
全く意味不明だったが、動揺を隠してそれとなく聞いてみると、
嫁の馬鹿、ほぼ毎日子供を義母に預けていたことが発覚。
バイト始めたから、という理由だった。
ただ、この時点では外出の理由が浮気だとは思ってなくて、友達と遊んでるだけだと思ってた。
彼女、まだまだ若かったし、周りの友達は独身ばっかりだったからね。
親には言いづらいから仕事を理由にしてるんだなと。
だから彼女には正面から
「子供も可哀想だしお母さんだって大変なんだから、外出はもっとセーブしろ」と注意したんだ。
そしたら嫁、「ごめんね、そうだよね、ちょっとセーブするね」
とテヘッ、みたいに舌を出して反省した素振りをしてた。
それから義母に預けることはピタッと無くなった。
俺、心の何処かで母親とはいえ、まだまだ若いのに子育てに四六時中従事させていることに少しだけ罪悪感感じてたんだ。
本当はもっと遊びたい年齢なのに、家に閉じ込めるみたいな。
だから早く仕事が終わった時は俺が率先して家事をしてたし、休みの日は自由に外出させてたんだ。
だけど、子供と二人きりのある時、娘にボソッと言われたんだ。
「ママ、お友達に虐められてる」って。
