私は小学6年の時、担任だった女から目を付けられていた。
その理由は私の父親が自衛官だった事。
例えば社会科の時間になれば
「私子さんのお父さんは兵隊をしています。戦争の時代は終わったのに変ですよね」
と皆の前で名指しされたり、私が授業で差されて答えられないと
「兵隊の子供だから勉強できないのね」と馬鹿にされました。
その内に、一部の男子生徒からもからかわれたり、
持ち物に"兵隊の子供"とイタズラ書きをされましたが、担任は助けてる所か
「兵隊さんは沢山人を殺すから、私子さんのお父さんは人頃しよね」
と、私の父親を人頃し呼ばわりする始末。
お分かりかと思うが、まず日本は軍隊を持てないから兵隊はいない。
それに兵隊という職業は、国と国民の為に命を懸けて戦うのだから、
差別するのも個人的にはおかしいと思う。
そして担任からのあまりの仕打ちに、
私は泣きながら家に帰って母親にその事を話した。
すると母は
「お父さんは人なんて殺してないのよ。
むしろ日本や世界中で困っている沢山の人を助けてくれるヒーローなのよ」
と慰めてくれた。
その後、母親や仲の良かったクラスメート達の証言がキッカケとなり、
その担任は地方の学校へ飛ばされ、卒業まで平和に学校生活を送れた。
それから数年が経過した大学生の頃、とある地方で大きな災害が発生した。
あるボランティア団体に所属していた私は
早速仲間達と被災地へ向い、炊き出しや瓦礫の片付けを始めた。
私が活動した地域は特に被害が大きかったが、
自衛隊の方々が、泥だらけ傷だらけになりながら
不眠不休で被災者の救出作業にあたってくれていた。
その光景を見ていた私は、母の言った言葉を思い出し、
改めて自衛官である父親を尊敬した。
