子供の頃、弟が深刻な病気を持って生まれてきて両親がその看病に集中するため、
私は伯母夫婦の家に預けられていた。
伯母の家には5つ年上の従姉がいて、本当のお姉さんみたいに可愛がってもらって私もこの従姉のことが大好きだった。
勉強とかよく見て貰ったし、ファッションのアドバイスとかしてもらって伯母の家に居る間、寂しいと思ったことは殆どなく、むしろ楽しかった。
そして小4の時に両親のもとに戻った。
もう弟が余命が少ないってことで最後は家族一緒にってなったみたい。
子供なりに事情はよく理解してたし、あまり一緒に遊べなかった弟とも思い出を作りたい。
そう思ってはいたけど、両親のもとを離れていた6年余りは私にとって思った以上に長かったらしくて、実の親なのに素直に懐けなかったんだ。
仕方がないと分かってても、両親の目は弟を追ってて私を見ていない。
なんか自分の家なのに居場所がない感じ。
弟はお姉ちゃんお姉ちゃんって懐いてくれたけど、かなり悪くなってきた頃には
「どうして僕ばっかり、どうして僕だけ」みたいな事をよく口にしたので可哀想だと思うけど、どう返答していいのか分からなくてそれが辛くて弟から少しずつ距離をとってしまった。
そして中学にあがる少し前に弟は天に召された。
四十九日が終わってしばらく経った頃に父から
「長い間親らしいことしてやれなくて悪かった」と謝られた。
謝るようなことじゃないと思ったけど
「うん」しか言えなかった。
