読むことが困難なくらいの社内の空気だったんで、そのときは最初俺も身構えていたんだが、
たんたんと話すAさんの語る内容から、薄々わかっていたブラック臭を匂いから確信へ変えさせられた。
Aさんは都会の大手企業から家庭事情でUターンを余儀なくされて、当時は有望と思われたから
(一種賭けに近い心境だったらしい。そのぐらい俺の地元の景気は冷え切っていた)入社したらしい。
入ってから「普通の会社」ではないことが日々わかってきたみたいだ。
まともな企業から零細、しかも法規無視な会社。
そんな法律守らない会社が存在することすら知らなかった模様。
Bさんも地元にある大手企業子会社をやめてきたらしいが、Aさんと同じ境遇らしい。
俺は前職辞めさせられた体験から黒い会社の手口は熟知していること、
それに対して対抗する手法があることを教えた。
この会社は正直、社長の考えが甘すぎた。
法人格であるにもかかわらず社会保険・厚生年金すらない。
まさかそんな会社が会社として存在できるとはブラックに解雇された俺すら知らなかった。
だから面接で確認することもなかったし、入社して保険関係の手続きをしようと思ってはじめてわかった。
(実在することは知ってたけど、まさか?と)
あとはまあ前出のサビ残の半強制。
俺はこのあたりから手を付けようかと思った。
とかなんとか考えているうちに、社内の、というか俺を雇った社長の考えがわかった。
経営方針やら財務状況まで、大手企業にいてバリバリやってきたAさんに正論を言われて
ワンマンな社長はまともに言い返すことができず、かといって見過ごすこともできず
Aさんを辞めさせることにしたらしい。
代わりにちょうど良いタイミングで俺という駒も手に入れた。
それはAさんが所用で連休をとった後に起こった。
Aさんが連休後に出社したとき、「えー!私の机がない!」(棒w
と叫んだ。
実は前日に社長の鶴の一声で社員総出で職場の配置換えをすることになり、
(こっちが社長は本題)Aさんの机を表の廃棄物置き場に出してしまっていた。
もちろん俺もBさんも嬉々としてその作業に加わっていた。
「これでオペレーション開始できる!!」
AさんBさん俺、3人で話し合ってこうなることは予見できていた。
Aさんをクビにするタイミングを見計らって動こう。
シナリオは俺が書きます、ってことになっていたから。
デスクが無くなったAさんは社長に詰め寄り、
社長はこちらの思い通りよくわからないいい加減な理由をつけてAさんに解雇を言い渡す。
言質を取ったAさんは会社をあとにする・・・・・
その後は労基・ハロワ・社会保険事務所・労働局などなどAさんにまわってもらい、
俺が起こしたテキストで各種申請したり相談をしてもらった。
もちろん内容証明で通告してから。
この内容証明郵便に対しても社長の認識は甘く、事務の娘に代筆させて内容証明で返答をさせていたぐらいだった。
もちろん切手代の無駄遣いになったのは言うまでもない。
社長からの内容証明は逆に良質な証拠として作用していた。
結果、サビ残代・有給買い取り・ハロワに求人出せない・社保厚年の遡り支払
(国保の本人が支払った分は還付される)などで結構な金額を会社が払った&リスクを負ったようだ。
社保厚年の本人負担分は、さすがにバツが悪かったらしくAさんにも請求は来なかったという。
こうなるとほかの社員は?となるのが当たり前で、雪崩式に崩れていった。
以後この会社ではサビ残はなくなった。
有給ぽいことまで社長は言い出すし、所定労働時間外の認識も出てきたようだ。
ただ社保事務所は被保険者確認請求した本人にしか恩恵は与えなかった。クソだな。
これ以降は俺も退職したので詳細は知らない。
というか又聞きになるから正確には分からない。
で、冒頭の状態になる。
その後AさんBさんともに再就職が決まり、俺も上場企業に入ったんで書いてみた。
●コメント
やるじゃない
なかなか手に汗握ったなア
●コメント
ハリウッドで映画化されてもおかしくないな
source: http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1384343850/