妊娠を機に結婚する事になった俺の事をウトは(トメは嫁が小さい頃鬼籍)ものすごく嫌ってた。
若い末娘を妊娠させた憎き男って気持ちだったんだろうと思い、妊娠報告の時も額が擦り切れんばかりに謝った。
恥ずかしい話、避妊をしっかりしてなかった事もあって、嫁に申し訳ないと希望職を諦めて少しでも稼ぎの良い仕事に就いた。
妊娠していたのもあり、子供が生まれるまでは娘はこのまま実家に住まわせるというウトの言葉に従って、しばらく別居生活のままだった。
その後子供も無事生まれ嫁自身も回復したのを見て、そろそろ一緒に住まないかと申し出たんだが、嫁から出た言葉は「いや」だった。
その稼ぎじゃ暮らしていけない、3人だと不安など言われ
俺の稼ぎじゃ足りないならせめてパートでもしてお前も稼いでくれないか?今は不安だろうけど、精一杯努力するからと言っても「いや」の一言。
私は絶対に働きたくないと一点張りの嫁に、これじゃ埒があかないとウトに嫁と子供と同居させてくれと頼みに言ったんだが、ウトから出た言葉は「まだ早い」だった。
ウト実家は、義理姉夫婦(小梨)と同居で、嫁と生まれた息子はそれこそ姫と王子のような扱いを受けていたので、
その楽な生活を変えたくなかったんだろうと思う。生活費も俺から受け取ってたしね。
子供だけは俺に懐いてくれて、仕事が忙しかったせいで毎日は会えなかったけど、それでもパパって呼んでくれた時は、帰って一人で泣くくらい嬉しかった。
その後の再三のウトへの申し出と、嫁への説得も虚しく、息子が生まれて3年間別居のままだった。
その日も休みの日の恒例にしている、息子と遊ぶ為に義理実家を訪れたんだが、部屋で遊んでるうちに俺も息子もいつの間にか寝ていた。
うっすらと目が覚めて、ぼーっとしてたら誰かと電話してる嫁の声が聞こえた。
寝ぼけてたし、途切れ途切れだったけど、何となく相手は男だなって妙な確信があった。
