椅子の使い方わからん奴は座ってくれるな
床で正座せんかお前の息子がバカだからこんなことになってんだろ、と。
母親泣き出すもお前に泣く資格はあんのか、
今までよくも好き放題してくれたな、
確かに息子は立派だよ違う意味で
とアヒャアヒャ高笑い。
嫁は完全におかしくなってた。
借金がなくても離婚案件だと携帯に録音してあった俺のキチ発言。
小銭を貯めて俺の誕生日を祝ってくれたら
無駄な金を使うなと怒鳴る俺。
翌年は忠実に俺の言葉を守った嫁に、
なんで俺が自分の誕生日に自分でケーキ買わなきゃならないんだと
怒鳴る俺の声が大音量で再生された。
嫁の親は宇宙人でも見るかのような顔して俺を見てた。
恥を捨てて離婚したくないと嫁に泣きついたが、
お前に選択肢はないと離婚届を書かされた。
六年も耐えたんだから十分でしょと。
翌日の午前中には提出したらしい。
この期に及んでも俺はまだ元嫁が
復縁したいと泣きついてくるとすら思ってた。
なんでかと言われたらわからない、
根拠のない自信。
俺は自己破産する以外なく、
養育費は月に二万振り込むと口約束だが交わした。
俺から連絡を取るなんて
プライドが許さなかったんだろうな。
元嫁から連絡してくるように仕向けようと養育費は無視した。
なんで振り込まないのって絶対言ってくると思ったから。
でも元嫁から連絡が来ることはなかった。
元嫁と偶然会った職場の奴に
離婚の理由を全部ぶちまけたらしい。
マジで嫁さんのこと叩いてたんですか?
ちょっとハードな冗談だと思ってたけど
ガチなら引きますと言われて俺は孤立、
20年勤めた会社を退職した。
日雇いを点々としながら今日まで生きてきた。
今日は朝一から秋のイベント
(ビヤガーデンみたいなやつ)
現場だったんだけど、そこに元嫁が来てた。
五才と四才で別れたきりになってた息子は
奪い合うように甲斐甲斐しく小さな女の子の世話をしている。
小柄で細い男が息子と談笑して、
それを見つめる元嫁は目を細めてた。
再婚したんだな、ってわかった。
人が少ない日中のうちにランチも兼ねて来る
家族連れがけっこういるんだが、
あまりにも元嫁家族がキラキラした
オーラを放っていて目立っていた。
見たくないのに元嫁家族があまりにも眩しすぎた。
俺が悪いのはわかっているんだが、
敗北感と虚しさで何もする気が起きない。
元嫁家族のテーブルに食べ物を運んだけど
気付かれなかったのも堪えた。
あ、すいません~
ありがとうございますとか言われて。
悪いことをすれば耐え難い目に遭うんだなと
気付かされた日になった。
母親も癌が再発してもう末期だ。
未だに元嫁の名前を出して
ーー悪いことした
と言う時があるが、元嫁が母親と俺を許す日は
絶対に来ないんだろうというのだけはわかる。
元嫁は俺に復讐してるつもりはないだけに余計に堪える。
俺にこんなことを思う資格はないが、
元嫁と二人の息子には幸せであってほしいと願ってる。
引用元: ・スレ立てるまでもないが沢山言いたいこと op8
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