亡き祖母は旧家だったが、
早くに母親を亡くし幼い時から苦労をした
そんな祖母の嫁いだ相手は良家の末息子
長兄は地元の英雄、長姉は当時としては
高学歴の行かず後家な女子高の教師
次姉はすでに嫁いでいた(この嫁ぎ先がかなり修羅場だったけど)
そんな家に来た祖母に長姉は
「貴女の名前は我が家には合わない」
と名前を付けたらしい
ようは例えば田中菊江さんが高橋家に嫁いで来たら、
勝手に高橋トラさんに変えられたようなもの
おかげで祖母はずっと手紙などは本名の他、
長姉に付けられた名前でも来るように
結局、一度も嫁ぐことのなかった長姉との間に色々あったようで、
祖母は本当に長姉を苦手としていた
長兄は優しい性格だったらしく、
それだけが心の支え(しかし死ぬまで独身だった)
わがまま放題のなぜか跡を継いだ旦那の代わりに
すべての家の切り盛りを祖母がしていたらしい
そんな苦労のし通しの祖母が亡くなり、その数年後経ったつい最近
長姉がふとした弾みで転倒し、そこから一気に危篤状態に陥った
