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鬼嫁の種

【旦那の武勇伝】スーパーに買い出しに行き、駐車場に戻ると入店時には開いていた隣の駐車スペースにななめにこちらに寄せて軽が停まっていた。当てないように注意深く開いていると、ババア「車体に傷がついてる!弁償しろ!

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すると旦那、ティッシュで唾を拭き取りながら、

「分かりました。どうしてもこの傷が、うちの車がつけたものだと
仰るのですね。…じゃあ実験してみましょう。」

そう言うと、うちの車の後部ドアを勢い良く開いて、
おばさん車の土手っ腹に思いっきりぶつけた。

「見て下さい。これが今のでついた傷ですが、
お宅が仰るのとまったく位置が
違いますね?
つまり、その傷は私達がつけたものではない。お分かりですね?」

おばさんポカーン。

旦那はそう言いながら、食材の買い出し費用が入ったバッグから、
千円札数枚を引き出すと、おばさんにパッと投げ、

「今ついた傷はこれで充分でしょう」

こちらを向いて、

「さ、行こ行こ」

とさっさと車に乗り込み始めたので、私もやや放心状態のまま、
助手席に乗り込み、その場を離れた。

後からうちの旦那、

「あー、やっちゃった。保育園の財布から投げちゃったよ」

と、しぶしぶ自分の財布から補填していた。五千円投げていたらしい。

あんまりガッカリしているので、
その日の夕食は、旦那の好きな牛スジカレーにした。
普段温厚な旦那の、意外な一面を垣間見た気がした出来事でした。

胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(131)

-dqn返し, 武勇伝

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