
高校生の頃バイトしてた地元のファミレスに面倒な常連客がいた。
見た目は歯並びの悪いガリガリのおじさんで、いつもの席に座るなりピンポンを押しまくり、
女の店員が来ると小一時間拘束して愚痴やら文句やらを喋りまくる(男の店員が行くと何も言わずに追い返してた)。
機嫌がいいときは売り物のヌイグルミやら塗り絵を買ってくれようとするんだけど、
断ると不機嫌になって、それらを投げつけてくることもあった。
入店拒否にしようにも、こちらが怒る気配を見せると、
不本意だったとか申し訳なかったとか言ってくるからタチが悪かった。
まぁ独り身のさみしい男なんだと適当にあしらってたけど、そのうち学業に専念するためにファミレスは辞めてしまった。
この常連客のことも最近まで忘れていた。
そのあと祖父が亡くなって、親戚一同集まる機会があったんだけど、そこにあの常連おじさんがきていた。
ずっと見つめていると目が合い、向こうも私に気づいたのか、
ハッとした顔をして、私を睨みながらどこかに行ってしまった。
天然を装い、さっきの人だれ?と祖母に聞くと、おばあちゃんの甥だよ、
毎月お小遣いをたかりに来ているんだ、と困り顔で教えてくれた。
バイトしてたころ、腕をつかまれてツバをかけられたり、ヌイグルミを当てられたり、
あんたはこの店では俺に尽くさないといけないよ?と笑いながら言われたり、
その他腹立たしい思い出がよみがえってきて