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鬼嫁の種

【怖い話】妻が病気で入院手術の繰り返し。家庭事情に理解のあった上司が異動になり新上司は俺が看病で休みがちな事を罵倒し休職願いを握りつぶした。気持ち的にも金銭的にも余裕がなく追い詰められた生活をしていた俺は、ある日病院で財布を拾った。中にはそこそこの大金と一枚の「お札」が入っていた。警察に届けようか躊躇していたある日不思議な声を聞いた。

投稿日:

俯いていたとはいえ、コートが見えてたんだけど…
自分で病んでるなーと思いつつも、なんだかうれしかったw
幻聴でも認めてもらったのは久しぶりだったしw

気分的なものなのか、最近は家に帰ると森の匂い的な香りがして
落ち込んでいた俺の豆腐メンタルも癒される
明日も頑張ろう そう思えた

不思議なことに俺が落ち込むと、時々幻聴は俺を励ましてくれた
病んでた俺は「そんなこともある」程度に考えていたけど
幻聴は徐々におかしな方向に変わっていった

「もう充分頑張ったんじゃないか?」

自転車の信号待ちに幻聴が聞こえた
え?と思ったときにはもう

「はい おしまい」

と後ろから突き飛ばされた

慌てて急ブレーキ!狂ったようにクラクションで威嚇するDQNカー
呆然とする周囲の人たちと俺


何がなんだかわからない俺は、その場を謝り倒して家へ逃げ帰った
あれ?俺突き飛ばされたよな?とか考えているうちに寝ちまったんだけど
夜中に猛烈な生臭さを感じて目が覚めた

目が覚めるほどの生臭さってちょっとないぜ?
なんだこの臭い?と周囲を見回して、ふと財布とお札の事が頭に浮かんだ
あーどうしようかな…やっぱ届けないとまずいよなぁ
そんなこと考えてたら朝になってた

翌日やっぱり考え直して財布は警察に届けた
案の定、財布は酷い臭いがしていたけど警官はけろっとしていて
中身を確認して調書?を作成していく…

お札をなんて書くのかな?と見ていると普通に「金○○万円」「他札1枚」と記載されていた

気持ち悪い出来事や幻聴は、それ以来収まったんだけど
妻の病状がやけに良くないみたい…進行が妙に早いって先生に言われた…
職場も業績良くないし、どうにも「おしまい」ってのが気になるんだよね
俺の悩みはどうおしまいを迎えるんだろうと不安でしょうがない

●コメント
謎のお札を手放したところでオカルトの悩みはおしまい
あとは現実の悩み
でおk

・死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?267

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-kowabana

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