小学生の頃、転校を切っ掛けにいじめの標的にされた。
その当時の私は、ぽっちゃり眼鏡で大人しく、いじめ甲斐のあるような地味な生徒だった。
いじめは、トイレに呼び出され暴力、トイレに顔を押さえらつけられ水を飲まされる、物を壊される、
汚される、川に落とされる、砂を頭から掛けられる、物が無くなれば私が盗んだと犯人扱い、
階段から突き落とされる、クラス全員から無視、
『クラス全員がお前の死を望んでいる』と机に落書きされたり、犯罪並みのいじめを受けた。
担任に訴えても、転校してきたばかりで信じてもらえず、みんな仲良しクラスだと勘違いしていじめをスルー。
両親が学校に行っても担任も校長も頭下げるだけで、何も変わらずいじめは止まらなかった。
今なら問題になるけど。
小学生の私にとっては、この世界でいじめが永遠に続くというような錯覚に陥っていて、いつしか
“私が死ねば楽になる。私がいなくなればいいんだよね。”と考えるようになり、小学3年の頃に自殺未遂した。
今思うと鬱になってたんだろう。
ドアノブにタオルを掛けて、首を吊るような感じにしたんだけど、意識が失うときにタオルが外れて助かった。
途中まで苦しいのに、意識が失う一瞬の間、フッと楽になるんだ。
生き延びたのはいいけど、そのあとの顔ときたら、鬱血で腫れてて、赤紫色の斑点が顔中に隙間なく広がってて化け物みたいになっちゃってて。
それから不登校が続いたけど、いじめも高学年になる頃には収まってきた。
ただ、私は人間不信なのとちょっと下を見てビクつきながら話す癖が治らなくて真から話せる友人がいないまま中学に入学。
中学では人数も多かったおかげで、幸いいじめたクラスの人とは誰とも被らなかった。
そこで私はまず癖を直すために、自分から話掛けにいったり、明るく振る舞うように心掛けた。
自分を変えるために必死だった。
おかげで、仲良い友人もできたし、心の底から笑えるようになれた。
私は元々美術が好きで、小学~高校までオール5や最高得点をつけられ、美術大学を推薦、表彰されて個展に出される、
中学の美術の先生から油絵フルセットをプレゼントされたり、教科書の表示の絵を撒かせられたりと手先が器用な方だった。
ただその頃、美術よりも美容に興味があって、卒業したら美容の道を進むつもりでいた。
卒業して、美容の学校に入り、成績は技術、ペーパー試験どちらもトップになり、コンテストでも優勝した。
その頃、身体のことをすごく追求するようになり、美容に関してありとあらゆるものを勉強した。
自分自身も、ダイエットして引き締まるようなマッサージやツボ、美容の成分など調べては自分で試して外見もみるみる変わっていった。
その頃から、街に出ると男性から『うわ!かわいい!』と言われたり、女の子たちから『写真を撮ってください』と言われ、
モデル事務所にスカウトされ、学園祭に行くと声かけまくられ、学校内でもよく告白されたり、今まで考えられないような経験をしていった。
外見が変わるだけで、私に対しての男性の態度が今までと180度違うのだ。
いろんな人から声掛けられても私の心の奥底には小学生のクラスの男子の記憶が強くあって、
本当に人を愛することはできずに冷めた気持ちでみていた。
そんなある日、中学のクラスの同窓会に誘われていったら、そこに小学生の時いじめた男子が何人かいた。
違うクラスでも参加できるみたいになっててたまたま来ていたみたいだった。
私は見た瞬間びっくりして、息が止まりそうになった。
奴らと目があっても、最初誰と気付かず『あれ~?あんな子うちの学年いたっけ!?めちゃかわいくね?』とそのうちの1人の男がいってきた。
