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鬼嫁の種

【覚醒】子供の頃家族全員デブで食事は毎回苦しくなるまで食べるしパスタや揚げ物ばっかりで野菜はほぼゼロだった。かなり食い意地は張っていて小遣いは全てお菓子に費やした。そんなサラブレッドデブな私は男子に馬鹿にされようが全然ひびかなかったのに、友人の何気ない言葉で覚醒した。

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私「昨日Yちゃん誕生日やったんやー。ケーキとか食べた?」
Yちゃん「ううん、食べてない。ご飯も普通に野菜炒めやったよ。」
私「えっ!?誕生日やのに!?」

自分にとって誕生日=ケーキ&ご馳走の日だったので、かなり衝撃だった。
しかも野菜炒めなんて我が家では罰ゲームメニューだった。

Yちゃん「本当はケーキ買って家で焼き肉する予定やったけど、
妹が雑貨屋で買い物するのに時間かかって店閉まってしまってん。」

さらに衝撃。もし我が家で同じことが起きていたら、
収拾がつかない程の姉妹喧嘩になっている。

Yちゃん「でも妹は私のプレゼント買うのに時間かけてくれたんやし、
焼き肉とケーキは今度する約束やからいいねん。」

三度目の、一番キツイ衝撃だった。
この瞬間、自分がいかに卑しいみっともない人間かを自覚した。

食べる事しか考えず、ぶくぶく肥ってニキビもできていて
服は入れば良いとしか思ってなかったからダサいぶかぶかの物で、
髪は母に切って貰っていたからぼさぼさで
目の前の可愛い服を着た髪の長いYちゃんと比較すると消えたくなった。

それまでクラスの男子にデブとか豚とかからかわれても開き直っていたけど、
急に恥ずかしくなった。
とにかくこのままじゃ駄目だと思い、母に相談するも取り合ってくれなかった。
なので保健室の先生に相談すると、適切な食事量や運動について教えてくれた。

・苦しくなるまで食べない
・野菜を食べる
・甘いお菓子やジュースばかり買わない
・ゲームばかりしない

等々、当然の事がそれまで一切頭に無かった。

それから自分なりに頑張ってみた。
外食では野菜をしっかり食べて量も減らす、間食はしない、
家のご飯は幸い大皿料理ばっかりだったので量の調節が出来た。

毎日家で縄跳びをしたり、友達とジョギングしたり。
お小遣いは食べ物じゃなくて美容院で使い、
ちゃんとした服も買ってもらった。
中学生になるとバレー部に入り、中2になる頃には標準体型になった。

どんどん痩せていく私を心配した両親に、何度か病院に連れていかれた。
完全な健康体だった。むしろ親が生活習慣病について説教されていた。

妹が思春期になると、自分も痩せたいと言い出したので全力でサポートした。
2年かけて標準体型になった妹はビックリするほど可愛くなった。

姉は相変わらずだったけど、
職場の健康診断で色々引っ掛かったらしく去年からダイエットをしている。
久しぶりに会うと順調そうだ。

両親は心配だけど、老後の資金は貯めてるし
子供達に迷惑はかけないから好きにさせて欲しいそうだ。

今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その12

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