お茶請け代わりにプチ修羅場。
娘が生まれて、ようやくハイハイできるようになった頃の話。
20年以上昔、旦那・私・娘の3人で狭くて古いアパートで暮らしていた。
旦那は仕事が激務で、家にはほぼ寝るために帰ってきている状態で、土日出勤もしょっちゅうだった。
あまりにも疲れきっていて、夜泣きのひどかった娘の隣でも、全く目を覚ますことなくぐーぐー寝ていた。
あまりに気づかなかったため、自分の娘は夜泣きを一回もしたことがないと思っていた。そんなわけない。
しかし生活を支えるため懸命に働いてくれていたため、何の不満もなかった。
ある明け方、私はなぜか目を覚ました。そういえば今日は夜泣きがない?
不思議に思って隣を見ると、親子三人川の字で寝ていたはずが、娘がいない。
とはいっても、その頃ハイハイ大好き&寝相が超絶に悪い娘は、目が覚めたら布団の外に事がっていることも多かった。
どうせ今回もそのパターンだと思い、あたりを見渡した。しかし見当たらない。
布団の周りを注意深く見てもいない。
まさかと思い、洗面所やお風呂場まで見に行った。しかしいない。
外に出たのかと思ったが、立ち上がれもしない赤ん坊が、鍵を開けてチェーンを開けるとは考えられない(実際チェーンはかかったままだった)
今考えればすぐに旦那を起こせばよかったのだが、そんな時間も惜しくて娘を探し回った。
六畳一間の部屋の中を3周回り、キッチン・トイレ・洗面所を3回見直し、これはもう誘拐だ!と思った私は旦那を起こそうと振り返った。
