自分の身勝手で彼女に冷めた話。
仲の良い同期と休日飲みに行くことになったら、なぜかそいつらの彼女と彼女の友達が合流し、2:2のダブルデートみたいになった。
女の子はデパートの化粧品とかのおされ部門の子たちで、自分は地味な職場の人間だからとにかく可愛さに圧倒された。
同期の彼女は派手で社交的美人というタイプだったが、その友達だという子は黒髪清楚、
小柄ですごく華奢、色白で顔なんか小さくてちっさくて芸能人かと思った。
お嬢様短大を出たというその子は、性格もやや内気で、服のサイズの話になった時、すごく恥ずかしそうに3号だと言っていた。
帰りにアドレス交換して別れたら、10分くらいしてすぐ向こうから楽しかったですとメールが来て、その細やかさに感激した。
部屋に帰り、待っていた彼女にさりげなく服のサイズを聞いたら、9号だと言う。
しかも腕やスカート丈は直して長くしてもらうのだと知り、理不尽だと思いつつどんどん冷めた。
9って3の三倍だよ、どんだけでかいんだと。
しかも足のサイズは片や20、片や25、デパートの子の小さくて可愛い靴を見た後だから、彼女の地味な通勤靴が戦艦に見えた。
知的な美人だと思っていた彼女の顔は、ただの大顔にしか見えなくなっていた。
今ならわかる。彼女は170あり手足も長いひょろ体型だった、20センチ以上身長差ある子と比べるのがおかしい。
堅い職場だから短いスカートは絶対駄目だったし、靴だってシンプルなものしか履けなかった。
だけど、そのときはもう、理屈抜きで気持ちが冷めてしまって、夕飯作って起きて待っていた彼女の顔を見るのが嫌になった。
