おじさんは、
「もうしばらく走るとUターン出来る場所があるから、
そこまで行って今来た道を戻って行ってくれ、途中で新しく出来た道路があるからそこをまっすぐ…」
と、親切に町まで出る道順と、どこに救急病院があるのかを教えたそうだ。
父親と母親は
「助かりました、ありがとうございました」
と行って、車を走らせた。少しすると、バスが来たのでおじさんはそれに乗り込んで家に帰った。
季節は過ぎて秋の山菜取りのシーズンになった。地元の人はもちろん、他の地域の人達も山菜を求めて山へやってくる。
その日もおじさんは仕事の為にバスで山道を通っていた。すると、地元の警察がパトカーで何台も往復しているのが見えた。
「山菜取りに来て誰かが遭難したな」
と思い、顔なじみの運転手に
「遭難でもあったのかね?」
と話しかけると、
「いや、違うんだよ、今朝方、ずっと向こうの山のほうで子供の死体が見つかった。」
と予想外の答えが返ってきた。
話を聞くと、死体を発見したのは山菜取りに来た人で、山の中で何かに転んでつまずいたらしい。
何だ!?と思って振り返ったら、一部が白骨化した子供の死体だったという。
どうやら、埋められていた子供の死体を野生動物がほじくり返したようで、食べられたような後もあったそうだ。
犯人はそれからしばらくして逮捕された。あの日、おじさんに道を尋ねてきた夫婦だったそうだ。
供述によると、
「娘を出先でウッカリ死なせてしまった、つかまるのが嫌で人目につかない場所に埋めた」
そうだ。
おじさんはしばらくショックを受けていたそうだが、ある日ふと気がついた。
「あの日、俺に町まで行く方法を聞いてきたのは、子供を助けたいからじゃなくて、
どこの道をどう行けば人目につかない子供を捨てられる所に行けるかを尋ねていたんじゃないだろか?」
そうだよな、おじさんの言う道と逆方向に行けば町から遠ざかるもんな。
引用元:https://toki.5ch.net/test/read.cgi/occult/1280254841/