
もう四半世紀も昔の黒い過去。
我が家は貧乏で、とても大学に行かせてもらえるような経済力はなく
かと言って借金だけはするなと教えられてきたから、
奨学金をもらって大学へという選択も持ってなかった。
お金がないから高卒で就職するってのは
私にとってある意味当たり前の自然な選択だったわけ。
うちの高校では、就職志望者は職員室の一角に貼りだされた求人募集を自分で見て吟味して
第一志望から第三志望までを用紙に記入して提出する。
先生方が就職志望者のそれを全部見て審査し、受けさせる会社を先生が決める。
審査ってのは成績だったり素行だったり、所有してる資格だったり。
私は銀行を志望してて第一から第三まで銀行名を書いて出してて、
その第一志望を受けることが決まっていた。
その銀行をうちの高校から受けられる人数はひとりだったから
競争率は高かったのでホッとしていた。
ところが直前になって、うちの学校からのたったひとつの枠が縁故で決まってしまい
私は受ける前に弾かれてしまった。
先生からは「仕方のないことだから先生にはどうしようもない。別の会社を選びなさい」
と言われ、目ぼしい会社はもう残ってなくて、
せっかく取得した簿記も英検もP険もMOSもまったく関係なさそうな
呉服屋(フェイク)を受けることになった。家に帰って目が腫れあがるほど泣いた。
翌日、