
大学生の頃、斎場でバイトをしていた。
通夜と葬儀の間の一晩、ご遺体のある部屋で遺族の方が泊まる部屋の管理や
ちょっとした遺族の方の用足し、電話番なんかが仕事。
あるとき百歳近い方が亡くなって、その葬儀の喪主の男性、
亡くなった方の息子さんが六十代なんだろうけど病気で足腰が弱く、
常に奥さんや息子さんが支えていないと歩けず、
ちょっとした段差を踏み越えることも出来ず、
口が上手く閉められないらしく常にマスクをしており、
言葉もほとんど俺には聞き取れないという方だった。
当時二十歳くらいの俺的にはその喪主の方は
ヨボヨボのおじいさんという印象だったので、
その方が