私の母は高校生の時に急シして、父は出張と残業の多い人だったから
普段色々面倒見てくれたのは叔母(父の妹)だった。
叔母は一度も結婚歴のない独身だったんだが、
そのことを姉や妹が時々裏で馬鹿にしてたのがすごく嫌だった。
食事や掃除など、色々お世話になってるのに。
馬鹿にするなら自分のことぐらい自分でしろよっていつも思ってた。
私は何故か叔母とウマが合い、色々相談に乗って貰ったりした。
叔母は頭のいい人で、大学受験の時も家庭教師をしてくれたし、
就職する時も結婚する時も色んな相談に乗ってもらった。
そしていつも的確なアドバイスを貰った。
その叔母が定年退職を目前にして病気で早期退職した時、
昔母の代わりに面倒見て貰ったお返しとして看病するのは当り前だと思った。
父も既に他界していたし、叔母の身内は私たちしかいない。
だけど姉も妹も、一度だけ見舞いにきただけだった。
5年近くの間、手術して入院と退院を繰り返した。
幸い私の夫も子供たちも
「お母さんのお母さんみたいな人だよ、とってもお世話になった人だよ」
って説明したらよく理解してくれて、看病を手伝ってくれたりもした。
叔母は最期が近づいた頃に、私たち家族が自分の娘家族のようで
楽しかったよって言ってくれた。
そして叔母が亡くなったあと、叔母の友人だったという司法書士さんから
遺言書があることを知らされた。
叔母の財産の全てを私に譲ると書いてあった。