一部分を動かそうとすれば金縛りが解けると聞いたことがあるので、
試してみるもだめでしたが、目だけは動かせました。
私は霊障などまったく信じておらず、とにかく金縛りに対して色々試そうとしか考えていませんでした。
しかし、そんな気持ちも一変することが起きます。
さっきまで聞こえていた人のざわめきが、
段々と小さくなっているのです。
そして小さなざわめきに混じって、お経が聞こえるようになってきます。
やがて、小さなざわめきが完全に消え、お経の音が大きくなります。
霊障など信じていなかったのですが、お経を聞いたら突然怖くなってしまいました。
金縛りが継続したままお経の音が最大と思われる状態になったら、
突然胸からお腹にかけて重圧がかかりだしたのです。
凄い重さで息がまともにできません。
胸からお腹を見るも、そこにはなにもありません。
ついには息ができずに目の前が真っ白になってきて、
これはこのまま死ぬかもしれないなと考えるようになります。
もう限界だと思うあたりで、重圧が段々と軽くなってきたのです。
息ができるようになり、段々と意識が戻ってきて、
目の前が真っ白だったが虫食いのように視界も段々と戻ってきた。
ずっと流れていたであろうお経もまた聞こえるようになってきた。
しかし、お経の音が先程よりだいぶ小さくなっていた。
金縛りはまだ続いており、怖い怖いと思いながらも、
視界の虫食い部分から部屋を見渡してみる。
ふと、部屋の隅の天井に緑色に発光する何かが見えた。
部屋に発光しそうなものはないので、よく目を凝らして発光するそれを見る。
それは、肩から上だけの緑色に発光した、
下を向いて目を瞑った知らないおじいさんだった。
とそれを確認した瞬間、そのおじいさんがパッと目を開き、
こちらを見て急に苦痛に歪んだ表情になり
ううぅぅあ゛あぁぁ
それはまるで断末魔の叫び声だった。
今まで生きてきた中で最大の衝撃でした。
その後もおじいさんはしばらく呻き続けた。
私は泣きそうになりながら、
おじいさんから目を離せずに呻く様子を見ていた。
しばらくしたら、呻き声を上げなくなり、
おじいさんは薄くなって消えていった。
気がついたら金縛りが解けていた。
私は体を起こし、恐怖を感じながら茫然としていた。
全身が脂汗でビッショリで、しばらく震えが止まらなかった。
なんとか眠れたのだが、
次の日から風邪でもないのに謎の熱で学校を一日休んだ。
私は踏切で、幼稚園児の時の例の自◯ツ者を連れてきたのかな?と思い、
気になったので母親に聞いてみることにした。
私は、「お母さん、俺が幼稚園の時に近くの踏切で人身事故あったじゃない、
その時に自◯ツしたのっておじいさん?」と聞くと
母親に、「なんで?」っと聞き返された。
仕方が無いので、正直にあったことを話すと、
「そうだったの、気の毒に。そうよ、自◯ツしたのは近所のおじいさんよ。」と教えてくれた。
私はすぐに信じてくれた母親に感謝しつつも疑問を感じ聞いてみたところ、
踏切とは別だけど、母親も不思議な体験をたまにしているとのことだった。
それと、その踏切は地元の老人達からあまりよくない場所と噂されていると教えてもらった。
出典:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?