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鬼嫁の種

【ウルッとくる話】大学生の時に原付きで爺さんを轢いてしまった。「これで前科者か?どうしよう…」「死んじまったら補償が…」と下衆なことしか考えていなかったが、思ったより処分は軽かった。それは、爺さんが・・・

投稿日:

減刑嘆願したのだと判事が教えてくれた。

爺さんが退院したと聞き、

菓子折を持って友人と見舞いに行った。

その時爺さんはこう語った。

「事故を起こして怖い、逃げ出したい。そう考えてもおかしくないのにキミは頑張ってくれた。
そんな若者を前科者にしたくはなかった。それに次は僕が頑張る番だと思えたからね。」

奥さんに聞いた話では、

事故が脳内出血を誘発しかけたらしい。

そんな状況でこちらの事まで気にかけてくれたとは…

雷に打たれたような衝撃を受けた。

それまで俺は「正直に生きるのはバカ」

だと教えられ、信じていた。

だが爺さんは(そして友人は)このDQNに教えてくれたのだ。

「誤魔化すな。人には誠意でぶつかれ」と。

命を張って…。

2年後、地元に近い県庁所在地の市役所に就職が決まった。

真っ先に爺さんに報告したかった。

爺さんは健在だった。

そして戦前の官庁勤めの経験からこう語ってくれた。

「欲や誘惑に走るな。市民のために尽くせ」と。

やれ出世だ高給だ、

要領よくとしか言わない親とは大違いだった。

月日は流れた。

爺さんや友人とも距離が離れたせいか疎遠になってしまった。

爺さんに教わった生き方が出来ているか…

と今でも考える。

出来ていなければせめて伝えよう。

父親として娘に、妻の胎内の子に。

友人に恵まれたこと、

こんな気骨の士にめぐり合えた事を。

そして…爺さんが命がけで教えてくれた事を。

●コメント
じーんときますな

涙が出るほどいい話
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/healing/1078990472/

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