
警察官やってた時に虐待の現場に臨場したことがある。
とは言っても法律上、外から声をかける程度の
ことしかできなかったのだが。
同団地住民による騒音の苦情の110番通報で臨場すると
女性の怒鳴り声が団地前の路地にまで響き渡っていた。
部屋の前まで昇って行くとドアが薄いためか
中の様子が克明に伝わってくる。
夜中だというのに母子で風呂に入っているらしく、
シャワーの音に混じって
「気持ちいいの!?どうなの、気持ちいいのお!?」
という女性のヒステリックな問いかけが
微かな反響を帯びて聞こえてくる。
同じ問いかけが5回ほど繰り返された時に変化があった。
子供がおそらく気持ちいいと言ったんだろうな、
「はぁあ?気持ちいいなら何でそんな顔してんのお!?」
「何でそんな顔してんだよお!?ああ?嘘ついて◎△※~★(←失念)」
先刻までの金切り声とは一転、ドスの利いた声で
脅している様子がありありと伝わってきた。
風呂から上がったのか、聞こえてくる声から反響が消えた。
しかし叱声は止まない、どころかますますボルテージが上がって
バシッ、ビシッという明らかな打撃音が混じるようになった。
この間、何度もドアを叩いて声をかけたのだが、
そうすると物音がピタッと不気味なくらい完全に止まる。
しばしの静寂の後、また虐待スタートというパターンを繰り返した。
本署から無線で専務把握済み、引き上げてよし。
の指示が出て交番に戻る直前に聞いた。聞いてしまった。
衝撃的な母親の一言…。