自分は製造系の会社で技術の仕事やってるんだが、
内容は特定の工程におけるトラブル対応とか不良低減、
コストダウンなんかの実験がメイン。
もちろんそのために担当工程の製造機械も扱うんだが、
その工程ってのが「熱処理」で、俺が装置を扱うってのはソフト的な面が多い。
「何分かけて何度まで上げてどのガスをどれぐらいの量投入する」
とかのプログラム的なものを作成して入力する感じ。
プログラムって言ってもC言語とかではなく、
専用の入力画面に温度の上げ具合とかを数字で入力していくんだ。
こう書くと簡単そうに思えるかもしれないが、
素材ごとに最適条件ってのがあって、
ちょっとでも温度加減やガス量調整が不適切だと製品が割れたり変色したり
最終的な特性が狂ったりするのでプログラムの作成はけっこう知識や経験が要る。
長いことこの仕事やってるが、いまだに手探りみたいなところも多くて
新素材が採用された時なんかは最適条件を導き出すのに膨大な時間と手間がかかる。
で、さっき書いたように俺がよく担当するのがこういったソフト的なところなのに対して
ハード面を担当している人たちがいる。
設備のメンテや改造、新規設置等をやってくれるんだが、
装置の定期メンテや改造のときに仕様上どうしてもプログラムが消えることがあるんだ。
そういう時はメンテ後に俺がプログラムを入れ直すんだが、
俺は昼勤固定なのに対してハード担当部署は夜勤もあったりするので、
メンテが夜勤帯に完了したはいいが俺が朝出勤してプログラムを入れ直すまで
稼働ができないことが多々あった。
この待ち時間が生産能力を落とす原因なので、
ハード担当者の中にもソフト面の知識をもった人を育てようって取り組みがあって
その教育を俺が担当したんだが、その受講者の中にいたAが曲者だった。
Aは設備の仕組みをよく知っていることもあり、知識の飲み込みは早かった。
逆に俺が教えられるようなこともあったぐらい。
先に書いた製品の特性上のこととは別に、装置に関することでね。
安全仕様上、こういう構成のプログラムは組まないほうがいいとか、
こう組めば効率よく動くとか そんな感じ。
最初は「へぇ そうだったんだ 知らなかったよ。ありがとう」「いえいえw」みたいに
和気藹々とやってたんだが、そのうちAが調子に乗り出した。
「○○(俺)さん、こんなことも知らないんですか?大学出てるくせにw」とか
ちょっとムッとくる発言がちらほら混じってくるようになった。
ちなみにAは高専卒。俺は別に学歴云々言う主義ではないが、
Aはそのへんにコンプレックスがあるのか、会話の端々にそう言った内容が出るようになってきた。
