気づかない内に秘蔵の映画パンフレットを盗まれ、オークションで売られた。
犯人は近所に住む幼馴染ママだった。
私は年の離れた兄が映画好きだった影響もあって、
独身時代まではかなり頻繁に映画館に通っていた。
パンフレットも必ず買うようにしていた。
購入したパンフレットの最終ページには
「○年○月○日 ○○(映画館の名前)」
ってシルバーとかゴールドのペンで書いていた。
結婚と同時に家を出る際、それらのパンフレットも持ち出したかったけど
新居の社宅は狭かったので泣く泣く実家に預けて嫁いだ。
除湿剤や虫除けも入れて封印し、帰郷するたびに中身を確認しては思い出に浸った。
いつか子どもが巣立って余裕ができて、
自分の趣味の部屋を作ることができたらきっと持って行こうと思っていた。
そしたらまるっと盗まれた。
パンフレットを入れた箱は実家の一階に置いていたのだけど、それが忽然と消えた。
消える前年のお盆に帰郷した際に箱を確認しているのでそれから一年の間に盗まれたとは思うけど
とにかくそれ以外全く何もわからなかった
( 現金とかもっとわかりやすいものが盗られたのなら両親も気がついたかもしれないけど)
被害届けは出したけど、きっともう手元に戻ることはないだろうなぁと思うと悲しくて泣けてきた。
するとその様子を見ていた夫と娘が、オークションでパンフレットを3冊落札してプレゼントしてくれた。
特に思い入れのある3作品(初めて夫とデートしたときに見た映画とか)のことは映画の話をするたびにしていたし
DVDやビデオもあったしポスターも持っていたので当たりがつけやすかったのだと思う。
パンフレットはきちんとビニール包装してあって、どれも美品だった。
感動して、泣きながら夫と娘に感謝を述べて包装を開けてページをめくっていたら
その内の一冊に見覚えのある筆跡が。
