
大学生の時に、バイト帰りに信号無視の車に撥ねられた。
そこそこ重症で2日間意識不明だったらしいが今は何の後遺症もなく元気。
問題はその意識不明だった間に見た夢がきっかけで
たぶん無意識に封印していた小さい頃のことを次々思い出したこと。
小さい頃、たぶん幼稚園かそこらだったと思う。
父じゃない男の人がよく訪ねて来て、そうすると母に遊びに出された。
そんな時はいつも母の古い腕時計を渡されて
「この長い針が(数字)の所にくるまで遊んできなさい」って言われて、
その約束はちゃんと守ってたんだけど、何度かお菓子を取りにこっそり戻ったことがあった。
今思えば浮気の真っ最中だったんだが、当時は意味が分からず
こういう遊びをしたいから追い出されたんだなと思ってた。
大人なのに遊んでることが恥ずかしくて追い出されたんだと思ってて、
その理論から子供なりに母のプライドを守るために誰にも話さなかった。
だけどある日、覗いてるときにモロに母と目が合ってしまって、
その時の母の顔が別人みたいに怖くて、この事は絶対誰にも話すんじゃない!って
怒鳴ったその声も母とは思えない恐ろしい声色だった。
ああ、あれは母が浮気してたんだ。あの男は浮気相手だったんだ。
病室のベッドの上でそんなことを次々思い出した。