当日に嫁と合流して話をしながらイベント会場に向かった
会場では父親が準備していて嫁を見るなりかわいいを連呼
挙げ句の果てには息子(俺)はモテないからフらないでくれとか
付き合ってもいないのにあれこれとお願いをする始末
嫁も最初は父親の勢いに圧倒されてたものの
途中からニコニコしながら会話を弾ませていた
そして座繰りの実演が始まると父親も真面目な顔で実演して説明
その説明に嫁は聞き入り座繰りの実演に目をキラキラさせて見入っていた
実演が終わった後に嫁が父親に質問をしていたら
父親の知り合いが差し入れを持ってきてくれたんだけど
その人がまさかの嫁の父親だった
嫁父は俺の家でよくオヤジと飲む仲間で
嫁父に同い年の娘が同じ高校にいる話は聞いていたがまさか嫁だとは思わなかった
嫁父とオヤジはその場ではビックリしていたが
俺と嫁が一緒にいたそうだからとダシに使われて
その日の夜に俺の家で飲み会を開く運びとなった
オヤジと嫁父は終始上機嫌で俺達を見てはニヤニヤしながら酒が進む
俺達は食事しながら今日の話や世間話をした
開始3時間過ぎた所でオヤジ連中は酒に呑まれてダウン
俺と嫁は俺の部屋で寝る事になった
風呂に入ってきた嫁は肌が少し赤く染まって色っぽかった
寝る時に話を進めていくうちに今後の進路の話になって
嫁の進学希望と俺の進学希望が同じ地方国立大だったと分かった
この時から合格に向けて休みの日は会って一緒に勉強を始めた
お互い得意科目が違うので分からないことは教え合って
夜遅くまで勉強していてお互いの部屋に寝泊まりする事も珍しくはなかった
こんな事を繰り返していくうちに俺の方から付き合おうかと切り出したが
嫁は座繰りのイベントに誘われた事が告白だと思っていたらしく
既につき合っていたと勘違いしていて
俺が告白してきた時には少しテンパっていたが
改めて宜しくお願いしますと返事を貰い付き合う事になった
その日から勉強に精を出して大学にはお互い合格
その日の夜は俺の家でオヤジ連中と合格祝いをダシに飲み会になり
俺と嫁はオヤジ連中のダウンを確認した後
俺の部屋でひとつに結ばれた
その翌朝にはオヤジ連中は「据え膳は食ったか?ゲラゲラw」とオヤジトーク全開だった
俺は恥ずかしくて俯いていて嫁は困った顔をしていた
大学に行くのと同時に同棲を始めて
4年間勉強しながらも大いに遊んだ
お互いバイトをしてお金を貯めて
卒論も7月の初めには提出し終えたので
夏休み少し前から個人的に絹糸の染色を研究していたオヤジの仕事を手伝うことにした
嫁はオヤジと染色の研究と実験で俺は助成金の為の書類作成をした
11月にはあらかたの研究を終えたが
大手の紡織会社も同じ研究をしていた事が分かり
その企業から研究結果を200万で買いたいと打診があった
オヤジはその研究結果については封印して断った
オヤジの「研究なんてこんなもんだ」とボヤいた時の顔は今でも忘れられない
オヤジは俺と嫁に20万ずつ渡してきて卒業まで遊んで来いと言ってきた
俺達はその金を持ってどうしようかと考えた
遊ぶことも考えたがオヤジは自分の貯蓄を食いつぶして研究を進めていたし
助成金は研究後の展望が期待できないとして貰えなかった事も知っていた
3日くらい話をして俺達はオヤジに20万を返す事を決めた
恐らくその金はオヤジの貯蓄最後の金
俺達だけで貰うわけにはいかないから
その金でいつものメンツで飲もうという事を提案した
研究お疲れ様の飲み会をしようと話したらオヤジはボロボロと涙を流して泣いた
その夜に俺達とオヤジ二人と母親二人で飲み会を開いた
時期は年の暮れに入った所だったのもあり
少し早い忘年会だと言ってオヤジを笑わせた
飲み会進めていくとオヤジは研究の事を引きずっている様子が見て取れた
嫁父も母親二人も何て声をかけたらいいか分からないと困っていた
その雰囲気の中で俺達が卒業したらすぐ結婚を考えていると話したら
意気消沈のオヤジは喜んでうれし泣き
嫁父と母親二人も大層喜んだ
年を明けて直ぐに結納を済ませ式場を探し
卒業式を終えたその足で婚姻届を提出した
結婚した翌年の07年春に長男が生まれその次の年の暮れは三つ子の女の子が生まれた
末っ子の次男は昨年の11月に生まれた
今長男が6歳、三つ子が今度5歳、次男は今度1歳になる
今年8月にオヤジの職場に外務省と経産省の職員が来たらしく
何でもミャンマー技術支援の一つとして養蚕蚕糸の技術を教える事になったそうで
技術後進国のミャンマーで機械を使わない絹糸作りを
教える立場としてオヤジに白羽の矢が立ったそうだ
オヤジの座繰り技術は日本では殆ど技術者がいない位廃れてしまったもので
技術者がいても80歳を超える高齢だったりして渡航は不可能に近く
50代で座繰り技術を持つオヤジの情報を知ったそうだ
これから発展するミャンマーに教えるにはアナログな技術でうってつけで
1ヶ月間技術を現地で教えるそうなんだが
渡航費、滞在費、その他準備に必要なお金は全て国が持ち
現地滞在中は現地通訳2人、SP2人、警護として更に陸軍兵が3人付く国賓級の扱いなんだそうだ
オヤジの書類は既に外務省へ通っていてミャンマー政府とも折り合いは住んでいて
後はいつオヤジがミャンマーに飛べるかを決めるだけの状態
どうもオヤジの知り合いに経産省の中で中堅の職員がいて
その話が出た時にオヤジを推薦したようだ
そして俺が助成金申請で書いたオヤジの論文をどこからか手に入れて
正式的にオヤジにオファーする事になったのが真相らしい
一度は諦めた物が今になって再注目されて
他国での技術指導として仕事するとは夢にも思わなかった
予定としては来年の1月にオヤジはミャンマーへ飛び養蚕と座繰りの技術を教えてくる
長々と失礼しました
【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】 その7
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